2019年02月

Twitterに吐露する気分ではないので、こちらに書きます。

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エロゲメーカーminoriさんが2019年2月末に制作終了を発表しました。

私が二次元コンテンツに興味を持ったのは、アニメ版のefでした。
私がminoriに興味を持ったのは、ののイヴ発売直前にやっていたnbkzさんのやっていたアングラなニコ生でした。
そこからminori作品のファンをここまで続けてきました。

体験版をやらずとも買うと決めていた唯一のメーカーさんでした。
しっかりと作品を提供してくれるメーカーさんでした。
あのminori作品独特の空気感が好きでした。

今回の新作に関しては、思うことがあって、
ブログを書きました。



ブログ書くときって、なにか思うことがあるときなので、
少し危機感を感じていたっていうのが本音ですね。

ファンになった時点で解散のタイミングを計っていることは、知っていましたし。

制作終了発表に関しては、(実は)数日前に風の噂を聞いていて予測できてはいたのですが、実際に発表されると、心が落ち着かないものですね。


何はともあれ
「これにて『minoriの作品制作』、終幕!」
とのことですので、私が言えることは一言です。

これまで作品を作り続けてくれてありがとうございました。

本記事は、Sonoraの作品『僕の未来は、恋と課金と。―Charge To The Future―』の感想記事です。
一部ネタバレが含まれますので、それを是としない方は、回れ右です。
なお、いつも通り書きたいことを書くだけです。


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私がこの作品を買うに至った理由ですが、
①エロゲ内にガチャシステムを導入した点が気になる
②体験版の感触が良かった。
の2点です。

体験版をプレイしたときはこのような印象でした。


ただしやや不安要素もあって....
A. 体験版の中身は良かったものの、キャラの配置転換で終わった(ツイートの言及通り)
B. 2ヶ月の延期があった

私は基本的に(minori作品を除いて)体験版で購入寄りかそうでないかを決めることにしています。
体験版こそが「(プレイ感、動作環境を含めて)どういうゲームですよ」っていう自己紹介だと思いますし、そこで自分との相性を確認しています。


※余談ですが、
個人的にはせっかくの自己紹介を無下にして、購入してからクソゲーだと叫ぶんだったら、ちゃんと自己紹介を見てから判断しやがれ!って思います。ぶっちゃけそんな発言をしている時点で、そのゲームが自分に合うかどうかを見抜けないクソ野郎だと自白しているわけですし。


キャラの配置が変わることを体験版終了の「引き」として利用していた本作ですが、
(悪い解釈をすれば)キャラの配置転換の影響は話全体に及ぶことはない(1イベントとして終わる)ため、話の全体像が見えないようにしている、とも取れるので、少し怖かったです。
もちろん、(良い解釈をすれば)話全体を見たときにここまでを体験版として出せば、ユーザーが買ってくれるだろう、という視点で体験版を出したとも取れるんですけどね。

こればかりは作品の制作過程を見ていないユーザーとしては「直感」に頼るしかないんですよね(笑)

で、この悪い解釈と2ヶ月の延期が絡んでいたら、このシナリオの構造がしっかりしていないということになるので、発売日の週まで購入するかどうか迷いました。


ただ、体験版でチェック出来なかった点が一つあって、ガチャの排出率なんですよね。
レアカードの排出なしの状況だったので、ガチャシステムの調整に手こずった可能性があって、そっちだったら文句なく買いだな、という印象でした。

なので、購入した私はガチャに賭けたわけですね。ガチャゲーだけにw






では、中身の話と行きましょう。

推奨攻略順は、
汐里→莉央or梓→菜々→みつき です。

最低でも汐里が最初、みつきが最後が良いと思います(理由は後述)。

今回ルート分岐機能として、「ガチャにて条件を満たす」ことでヒロインルートに入れるというものでした。

具体的には、
汐里:Sphereのカードを6枚以上所持
莉央:Cubeの特定カードを引く
梓:SSRを6枚以上所持
菜々:無課金を貫く
みつき:URミミを引く
というものでした。

これをパッと見たとき、ぶっちゃけみつきルートに入るのが一番キツいんじゃね?と感じると思われる方が多いと思います。実際Twitterでこれに関する批判意見も見ました。

「好きなヒロインを攻略したいのに選べないのはどういうことだ?」

これは制作者も想定できる批判意見だと思いますし、実際これは想定して分岐を仕込んでいると思います。
というのも、実はみつきルートの条件を満たすのは難しくないです。
(試行回数はそれほど多くありませんが)検証したところ、ミミピックアップガチャの回で平均5回くらいやり直せば引けます。

そしてやり直しも、セーブ&ロードを使うよりも、選択肢スキップ(前の選択肢に進む&次の選択肢に進む)を利用すれば、かなり早いです。

気分的にはリセマラ(リセットマラソン)ではなく、10連ガチャを数回引くレベルの感覚です。

そして、どのルートにも入れなかった場合にルート分岐条件のネタバレを見ることも可能です。

以上を踏まえると、ルート分岐に関してはシステムとしてかなり融通の利く形になっていたと思います。とはいえ、ソシャゲ経験がないとこの辺は分かりづらいかもしれませんね。



さて、それでもなお私は、みつきルートが最後推奨と述べました。

これは前述のルート分岐条件の話題がTwitterに挙がっていたときに、
「本当にルート分岐条件を満たすのが難しいならば、シナリオで分岐条件が厳しいに値する内容を持ってくるだろう」という仮説を立てていました。

URミミを引くってまあまあキツい条件に見えます。
だから、そこを満たしてこそのシナリオを持ってくるだろう、という想定です。

実際みつきルートは、(他のルートと比較しても)やや重めの内容だったので、最後に回した方が良いと思います。(とはいえ、「廃課金者ラブコメ」の範疇なので他のエロゲと比較しちゃダメですよ)

各ルートに関して言うなら、みつきと菜々が個人的に評価が高いです。菜々は性癖にドストライクでした。みつきルートは『人気声優の作り方』を想起させる良い内容でした。
どのルートも「ガチャ」が関連しますが、特にこの2ルートとガチャの関係性は良いものだと思いました。



絵に関しては、全体的に塗りが良かったです。
特に、水着立ち絵における身体の描かれ方はエロさがありましたし、コスプレ立ち絵もコスプレのクオリティが高い上で、(元の)キャラクターも失わせない良いものでした。各ヒロインでコスプレエッチシーンがあるのも良いところでしょう。

他BGMや主題歌、UI(ユーザーインターフェース)などなど(悪い意味で)引っかかるところはありませんでした。



ということで、全体として見ると、
ソシャゲガチャネタをシステムとシナリオで上手くエロゲに組み込み、
18禁らしい塗りの強い絵柄でできた良作だったと言えるのではないでしょうか。

体験版でお話のリズムが合うなーって思った方は、購入して損がないエロゲだと思います。

おわり。









追伸

最後に一つだけ制作者の方々へご報告。

一個だけボイスとテキストの不一致を見つけました。
みつきルートのみつき(ミミ)のライブシーンにて
黒うさ「何をいっているんだい、ボクはボクさ。黒うさ中の人などいない!」という台詞ですが、
「黒うさ中の人などいない!」というボイスになってました。
まあテキストをボイスに合わせるべきやつですね(笑)

実はエロゲをプレイしていて、こういうところにまあまあな頻度で気づくんですけど、(ユーザーとして)どうしたら気づかずにいられますかね(笑)

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